アップルのブランディング

次々にヒット商品を生み出し、空前の利益をだしているアメリカのアップルは独自のブランディングに成功した企業といえるでしょう。
製品のアイデア・製造方法・デザイン・販売方法・店舗戦略そのすべてが他の競合メーカーと比べ独創的です。
亡くなったカリスマ経営者スティーブ・ジョブズは日本のソニーを尊敬し目標にしていたそうですが、その全てにわたる独創性はソニーをはるかに超えるものでしょう。
アップルのブランディングの特徴について考えてみます。
まずその特徴の第一は創業者スティーブ・ジョブズのカリスマ性です。
いつも新作発表会には自分でプレゼンテーションをします。
黒いタートルネックのプルオーバーにジーンズとスニーカーという格好は毎回変わりません。
そして発表する製品はただ一つだけです。
ジョブズ氏の言葉に「成功するためには、余計なものを捨てて、大事なことだけにエネルギーを集中しろ」というのがあります。
この製品発表会での姿をみていると、まさにその発言をそのまま実行していたことがわかります。
世界の経営者のなかで毎回同じ格好をしてマスコミの前に登場した人間は、たぶんジョブズが始めてでしょう。
変えないということは、自分のイメージを植えつけるには最高の手段です。
言われてみれば当たり前のことですが、そこまで考える人はまずいません。
次に製品が一種類しかないということです。
これもアップルが始めてやったことではないでしょうか。
同じIT機器メーカーが製品を出す場合、例えばスマートフォンならば、ボディの色を何種類か用意して、消費者が好みの色を選べるようにします。
しかしアップルは一色しかありません。
消費者に選択の余地を与えていません。
これも一つに集中する彼の戦略そのものです。
それから製品のデザインがシンプルで余計なものがついていません。
最近は他のメーカーもアップルを意識したデザインの製品を発売していますが、やはり本家の洗練には到底及びません。
日本のスマートフォンなどは、あれもできるこれもできると、色々な機能を満載しています。
しかし実際に使うのはほんの一部の機能にすぎません。
その余分な機能があるために、一番使う機能の操作がかえって難しくなってしまいます。
アップルは全く逆です。
本当に必要な機能だけに集中して、操作が簡単にできるようにしているのです。
これも言われてみれば当たり前なのですが、先にだれもやったことはありませんでした。
ジョブズはやはり天才です。
しかしそれほど才能のない人間も彼のやったブランディングのすばらしさは理解できます。
いいところは真似るべきです。

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